第九鑑賞

毎年毎年、さくらは年の締めとして第九を聴きに行く。
これを聞くと、一年のさまざまな出来事を思い出したり
幸せに過ごせたことをとても感謝できるんだ。

たまに、あまりに感動して涙腺がゆるむことも・・・
皆さんもよかったら、聞いてみてください。
誰でも聞いたことある曲なので、馴染みやすいですよ!


☆彡☆彡☆彡 第九マメ知識 ☆彡☆彡☆彡

ベートーベンは、ロンドンフィルから依頼を受けて、1822年から
この第九の構想を練っていた。
その頃、ベートーベンの交響曲は時代遅れになりつつあり、
彼は人々に自らの交響曲の意義を再確認させる作品作りを目指したんだって。

ベートーベンは、第九の中に、ずっと心に残っていたシラーの詩
「歓喜に寄せる」を曲に取り入れようとしていたの。
それは、人類愛と世界平和を訴える詩の内容が
メッセージになり、聴衆の心に強く響くと思ったから。

そして初演の日の1824年5月7日。
ウィーンでの演奏は大成功!
聴衆はみんな、熱狂的な拍手を送ったんだけど、
すでに耳が聴こえなくなっていたベートーベンには、
残念ながら、その歓声は届かなかったんだって。
出演者の一人に、服のそでを引っぱられて、
初めて客席の歓声を知ったとか。

耳が悪い人が作ったとは思えないほどの、素晴らしい作品。
このベートーベンの思いを知れば知るほど、
聞く者の感動はひとしおです。


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